「大阪市中央卸売市場食品衛生検査所」のしごと

大阪市中央卸売市場内で食の安全を担っている食品衛生検査所について紹介します。

 全国のほとんどの中央卸売市場には食品衛生検査所が設けられており、市場を通る食品の検査を行い違反食品や不良食品の排除に努めるとともに、市場内の施設に立ち入り検査を行い食品の取り扱いや施設の管理について衛生指導を行い、食品の安全・衛生確保を図っています。
大阪市では、大阪市中央卸売市場本場(福島区野田)と東部市場(東住吉区杭全)にそれぞれ食品衛生検査所を設けています。

1 組織

 大阪市健康福祉局 健康推進部 生活衛生担当

 中央卸売市場食品衛生検査所   所長―担当係長(1名)―係員(4名)

 東部卸売市場食品衛生検査所   所長―担当係長(1名)―係員(3名)

 ※所長を含め全員が食品衛生監視員(獣医師、薬剤師)

2 業務内容

 検査所の仕事は大別して「監視・指導業務」「検査業務」などがあります。

[監視・指導業務]
市場には毎日全国から大量かつ多種類の食品が入荷しており、それらについてセリ前にチェックすることが重要なポイントとなることから、交代で宿直体制により早朝監視(午前3時30分〜)を行っています。
具体的には、
 @ 有毒フグや有毒魚介類などが入荷していないかどうか。
 A 適正な表示がされているかどうか。
 B 食品の取り扱い及び温度管理が適正かどうか。

などについてセリ場、仲卸の監視を行うとともに、現場検査も実施しています。
市場内の冷蔵倉庫、飲食店、従業員食堂などの施設についても定期的に監視を行い、講習会を行うなど食品衛生についての指導を行っています。

[検査業務]
当検査所では食品衛生法に基づき、市場内に流通している食品について収去検査を行っています。主に食品衛生法で決められた規格基準に違反していないかにつ いて検査を行っています。検査の結果、その食品が規格基準等に違反していた場合、直ちに回収・廃棄等の措置を講じ、必要がある場合は営業停止等を行い被害 の拡大防止に努めています。
検査項目
 理化学検査 ― 残留農薬、保存料、甘味料、漂白剤、PCB、水銀、抗生物質など
 細菌検査  ― 大腸菌、O157、ブドウ球菌、,腸炎ビブリオ、サルモネラ属菌など

[食品衛生関係団体の指導・連携]
市場の食品衛生の向上と自主衛生管理の推進を目的に「中央卸売市場本場食品衛生協会」と連携を図り各種啓発事業を実施しています。

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